ますます集中化するECサイトアクセスの対策とは

 昨年(2007年)のインターネット白書において既に成長は鈍化していると言われたインターネット普及率。まだまだ地方における光ファイバーなど、高速回線の普及率は決して高くないが、それでもインターネット白書2008に依ればブロードバンド普及率は57.1%と、かなりの数字を記録しており、携帯電話の多機能化や、インターネットそのもの成熟化によりAmazonや楽天市場。iTunesMusicStore等、便利で豊富な商品を取り扱うサイトの利用度合いも高まっている。

インターネットの利用率が高まることに伴い、ECサイトの利用率も上昇すると共にオンライン決済という言葉も日常的に使われるようになったことは我々にとっても非常に好ましいことだが、その一方で新たな問題が浮上してきている。今回はそんな成熟しつつある状況下で発生している一つの問題について取り上げてみよう。
ECサイトはインターネット接続環境さえあれば、いつでもどこでも素早くアクセスできる事から非常に多くの顧客を獲得することが可能だが、一方でそのフラットな環境故に特定のタイミングにアクセスが集中することが起こりえる。

今でこそ、整理券や事前予約など様々な方法が確立されたとはいえ、コンサートや映画のチケットを購入する際に電話口で何度もリダイアルを繰り返した経験をお持ちの方も多いのではないだろうか。ECサイトにおいても同様の現象が起きており、古くからは人気ソフトの発売日やパッチ公開、昨今ではECOバッグやハーゲンダッツのヘブンリースプーンおけるサーバの負荷は平日の10倍を超えることも珍しくない。

これらの集中アクセスの際、回線やサーバの許容量を越えた事でアクセスできないだけならまだしも、あまりの負荷にサーバダウンを引き起こし、システム全体に影響を及ぶこともあり、そのために延期や謝罪を余儀なくされたケースも起きている。ユーザがサイトにアクセスできないということはそれだけ機会損失が発生していると言うことであり、アクセスが集中しても十分に裁ききれるだけの設備を準備することは重要なことだ。しかし、通常の10倍もの開きがあるような人気サイトの場合、極めて短期間にしか起こりえないアクセスのために設備を用意すると言うことができるかと言えば否と答える方が殆どであろう。

昨今では、キャッシュサービスなども充実してきているため、オリジンのみを自社で持ち、帯域はASPを利用するという事が可能になってきているだけに、そういう負荷分散の仕組みも本格的に考えていってはいかがであろうか。

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