タイトル:Eコマースのためのコピーライティング術
Eコマースにおいてコピーライティングは最も重要な要素の1つ。そのコピーライティングで絶対にやってはいけないミスの1つが、商品の説明に終始してしまうこと。商品説明はもちろん重要だが、それはライティングの中の1項目にすぎない。競争の激しいウェブ市場の中で、自社商品と同時に自社をも売り込むことに成功したライティングのみが生き残るのだ。
ショッピングサイト用のコピーライティングには3つの基本タイプがある:情報提供・マーケティング・通知(アラート)だ。それぞれのタイプについて、基本をここで紹介したい。
ライティングを始める前に
ライティングを始める前に、考慮しなければならないことが2つ。
・自社商品のターゲットオーディエンスは誰かを決定する。ターゲットがどの年齢層なのかによって、ライティングスタイルが変わってくるため。
・ターゲットオーディエンスが決まったら、彼らにどうアピールするかを考える。これはライバルとの差別化をはかり、自社の個性を前面に押し出す絶好のチャンスである。
サイト全体を通して、ユーザーに自社の個性をアピールできるようなライティングにする。こうすることによって自社ブランドが確立される。コピーライティングは自社ブランドを広めるための大切な要素なのだ。
情報・マーケティング・検索エンジン最適化
会社の個性がはっきりしたところで、今度はそれをライティングの基本スタイルにどう応用するかを考えてみよう。
インフォメーショナルコピー(情報提供のためのライティング)とは、サイト内でしばしば目にするライティングで、FAQやカスタマーサービスの宣伝文のこと。
これらライティングには共通点がある。ユーザーは要を得た情報を探しているため、大げさな言葉を用いたり、読んでいてつまらない文は避けなければならないという点だ。ほとんどのユーザーが理解しやすく、すっきりと説明された情報を求めていることを考慮に入れ、ライティングは簡潔で分かりやすいものを心がける。1つ注意点として、簡潔=つまらないライティングにならないようにすること。常に一貫してターゲットオーディエンスを意識していると、ライティングが自然と自社ブランドやイメージに馴染んでくる。
マーケティングコピーとは、主に販売促進又は商品説明で使用されるライティングのこと。このタイプのライティングは極めてありふれているため、書くのが難しいとされる。多くのサイトで見られるのが、商品を売ろうとして、商品を称賛する形容詞の集中砲火をユーザーに気付かずに浴びせてしまっているミス。これは是非とも避けたいところ。使い古されたきまり文句に頼っていると、ライティングの効力が薄れ、結果的にブランド力も弱くなる。
常に目標を見失わないようにする。誰をターゲットにしたライティングなのかはもうすでにはっきりしているため、今度はそのライティングで何を達成するつもりなのかを考える。
ユーザーがあなたのサイトに来るのは、ニーズを満たすためである。彼らサイトビジターに、このサイトがベストなのだと確信してもらわなくてはならない。商品の魅力・利点を強調したライティングで、サイトビジターを惹きつける。さらに、彼らにあなたのサイトで次のアクション(会員登録する・商品を購入するなど)をおこしてもらうために、何故そうする必要があるのかを的確に伝え、効果的なライティングで、彼らが必要とする情報を提供することが重要。
インフォメーショナルコピー・マーケティングコピーを作成する際は、必ずSEOを考慮に入れる。Eコマースライティングの中でSEOの役割は極めて大きいため、SEOの基本に慣れておく必要があるだろう。まずはキーワードリサーチをして、ターゲットユーザーが何を求めているのか、どの言語が彼らにとって好ましいのかを知ること。さらにこれらをサイト内全てのライティングに取り入れる。
最も望ましいコピーはSEOキーワードがさらりと使われ、文になじんでいるもの。全然関係のない所に無理やりキーワードを詰め込むようなことはしないこと。
Eコマースコピーライティングの良い例と悪い例
以下に商品説明の良い例と悪い例を挙げる。それぞれインフォメーショナルコピーとマーケティングコピーを組み合わせたライティングとなっている。
設定
商品:ソックスセイバー
対象:新規顧客及びリピーター向け(のコピー)
ライティングスタイル:礼儀正しく、親しみを込めて
悪い例
今回ご紹介する最新モデル ソックスセイバー2007は、これまでにない最高傑作です。これまでのソックスセイバーを気に入っていただいている方なら、ソックスセイバー2007に必ずご満足頂けると思います。昨年、当社では商品に対するお客様のご意見・ご感想を調査し、それを更なる製品の改良に活かしてまいりました。そしてその結果誕生したのが、ソックスセイバー2007です。このソックスセイバー2007であなたの靴下を紛失の危機から救いましょう。
この説明は上手くまとまっておらず、読んでいてもつまらない。さらに、顧客のどのような意見を取り入れて、どのように改良したのかといった商品の詳細が全く伝わってこない。また、ターゲットユーザーが絞りきれておらず、ライティングスタイルが定まっていない。そのことが原因で説明が雑然としている。
良い例
当社では昨年、当社商品の中でも特に人気の商品について、ベンダーと顧客の双方のご意見・ご感想を調査致しました。その結果購入者が、
・主な仕切り部分にもう少し余裕が欲しい
・水はけ用の穴をもう少し大きくして欲しい
・家庭用・仕事用にカラーバリエーションがもう少し欲しい
といったご意見をお持ちであることが分かりました。そこで今回、ソックスセイバー2007をご紹介するに至ったのです。
最新のソックスセイバーでは、上記ご意見を反映し、機能性を充実させました。ソックスセイバーに靴下をいっぱいに詰め込み、そのまま洗濯機・乾燥機の中へ入れても大丈夫。これでもう「靴下が片方無い!」ことに煩わされることはありません!
ソックスセイバー従来品を現在お持ちのお客様は、その写真を送っていただければ、ソックスセイバー2007ご購入時に15%OFFとさせて頂きます。
新規顧客に対して十分な情報提供がされており、かつリピーターに対しての会社側の責任ある対応も示されている。従来品に行った改良点の概要を丁寧に説明し、使用法についても触れるなど、どの顧客層に対しても「この商品を買ってみよう」と思わせる魅力が十分に伝わっている。利点に関する説明も明快で、顧客を飽きさせないほか、ライティングスタイルもサイトに合わせて選択し、それを貫いている。
行き止まりを交差点へ
さて、ショッピングサイト用のコピーライティングには3つの基本タイプ(情報提供・マーケティング・通知)があることを先に述べたが、情報提供、マーケティングについてはすでに説明済みのため、最後に通知(アラート)について説明したいと思う。
通知とは、ユーザーが誤った操作をしようとしたときに表示されるメッセージのこと。重要なのは、ユーザーの作業速度を落とすようなメッセージにしないこと。メッセージは分かりやすく簡潔で、役に立つ内容であること。
エラーメッセージに関しては、トラブルを確認したら直ちに、エラー内容と解決方法をユーザーに伝えるようにする。
404ページに関しても同じ要領で、簡潔で分かりやすく、役に立つページを心がける。404ページにアクセスする原因となる、よくあるミスをリストアップしたり、ショッピングサイトの別のページへのリンクを張ったり、ユーザーから問い合わせができるようにメールアドレスを表示したり、といった工夫が必要。
ページが見つからなくて困っているユーザーの助けにならないようなメッセージでは、ユーザーを見捨てたも同然のこと。ユーザーから見切りを付けられても仕方がないだろう。
通知(アラート)・404ページのメッセージで大切なのは、サイトの個性を活かし、否定的な印象を与える表現は避けること。ユーザーと共に問題を解決していこうとする姿勢をユーザーに示すこと。
コピーライティングは自社の個性やブランドを確立する重要な要素。サイト内のライティングは全て手を抜くことなく、良質なものになるよう、努力すべきである。
この記事の原文については、COPYWRITING FOR ECOMMERCE を参照のこと。
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2007年9月03日 17時57分
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